【Dots Members】[株式会社フレンバシー] 食のバリアフリーの実現に向けて。「食の制限」に対応したレストラン検索サービス

渋谷 シェアオフィス・コワーキング| 【Dots Members】株式会社フレンバシー

2019年2月13日 • Views: 11639

「食のバリアフリー」を目指し、ベジタリアンやアレルギーなど「食の制限」をお持ちの方に向けたレストラン検索サービスを運営されている株式会社フレンバシー 播 太樹さんにお話を伺いました。

家庭での食事法からレストランの紹介まで、「食の制限」がある方に特化したサービスの提供

現在のお仕事内容を教えてください!

Vegewelという「食の制限」というキーワードにフォーカスしたレストラン検索サイトの運営を行なっています。ベジタリアンやアレルギーをお持ちの方が、食べられるメニューを提供できる飲食店を簡単に探せるサービスです。

1372店のレストランを掲載中!「食の制限」に特化したレストラン検索サイト Vegewel

私たちは「食のバリアフリー」というミッションがあります。Vegewelのサービスを始めた当初は、飲食店の協力があれば問題は解決できると思っていたのですが、実はそうではなくて、飲食店にベジタリアンやビーガン・グルテンフリーのメニューを調理するための食材が必要なことに気がつきました。
その発見から「食のバリアフリー」の実現のために、食品メーカーさんと一緒に製品を開発したり、飲食店・ホテル・旅館のメニュー開発や調理指導、食材の調達のお手伝いなども行なっています。食品メーカーさんが「食のバリアフリー」に必要な商品を世に出していくことが、飲食店へ広がっていき、それがユーザーにも広がっていくのだと思っています。
そのために食品メーカーさんと市場を開拓したいなと考えていて、色々と事業を進めている段階です。

メインのサービスは、Vegewelですが、今年は新しいビジネスモデルとして、自社商品の開発も進めています。商品を自社サイトで直売していくことが今年の1つの目標でもあります。

「食の制限や」健康志向に関するサービスを提供 株式会社フレンバシー

また、食の制限がある方の食事は、もちろん外食ばかりではありません。家庭でも、食材がなかったり、調理方法がわからない等の課題があるので、レシピや製品の情報発信にも取り組んでいます。

「食の制限」に対応した、家庭で作れる簡単なレシピや食品の製品情報を発信 Vegewel Style

Vegewelの利用者は、どのような方多いですか?

30代の女性が7割です。健康法として、グルテンフリーなどの食事を取り入れている方がほとんどです。
女性の方は体の不調に敏感な方が多いので、アレルギーのように目にわかりやすい症状が出なくても、お腹の張りや肌の不調・頭痛などの事情を抱えていている人が沢山いらっしゃいます。そのような方が「食の制限」によって、体の不調が改善されたり、自分にはあっていない食材を発見するきっかけになっていることが非常に多いです。

起業されたきっかけを教えてください!

大きなきっかけはないのですが、大学時代から起業したいという気持ちがありました。これがしたいなどの特定のジャンルへのこだわりもなかったので、ファーストキャリアとして、幅広く勉強できそうな銀行を選択して、法人の融資を行なっていました。また、早い段階で起業したい気持ちもあったので、社会人経験4年で起業を決意しました。

どうしてVegewelのサービスを始めようと思ったのですか?


留学をしていた経験もあって、日本へ留学してきた外国人のサポートとして、銀行口座の開設手続きや寮の入居手続きを手伝ってあげるなどの活動を学生時代に行なっていました。その時に、日本に来た外国人に対する不親切さを解決できるサービスを作りたいと思うようになって、最初は、海外の方向けの日本食レストラン検索サービスを運営していました。
日本食には、すき焼き・しゃぶしゃぶなど有名なものはあるのですが、それ以外にも美味しいものが沢山あることを伝えたいと思い始めたサービスです。日本食店のメニューは、文字ばかりで海外の方には抵抗があると思いましたし、お店に入りづらくなる理由になっているのでは?という印象を受けました。それを解決しようと思い、Webに写真と英訳を表記したレストラン検索サイトの運営を始めました。

そのサービスの運営で気付いたことが、美味しいものを食べたい外国人は沢山いるが、ベジタリアンや宗教の制限で、食べられないものがある外国人も沢山いることです。また、その分野は見捨てられているなとも感じて、Vegewelのサービスを始めました。

「食の制限」に関わらず、みんなが笑顔でテーブルをかこめる食事文化を

お仕事で大切にしていることはありますか?


スタートアップという立ち位置でやっていることもあり、「食の制限がある人へのサービス」というとニッチに見られます。社会的には伝わりやすいのですが、ビジネスとして成立させるには難しい部分があるので、収益をどのように上げるかは常に課題を持って取り組んでします。ですが、ビジネスとして収益を上げることだけに注意しずぎると、ユーザーが本当に必要としていることに、答えられないのではとも思います。なので、あくまでも困っている人のニーズに基づいて、ビシネスを作っていくことは、すごく意識をしています。

今後のビジョンや目標について教えてください!

「食のバリアフリー」が世の中の当たり前になり、ベジタリアンなど「食の制限」を抱えている人とそうでない人が、当たり前にテーブルを囲み食事ができることがビジョンであり、ミッションですね。

そのために、協力してくださる方がいればなんでも協力してください! 笑


播さん、ありがとうございました!
「食のバリアフリー」が世の中の当たり前になる日を楽しみにしています!

3月には、アジア最大級の食品・飲料専門展示会「FOODEX JAPAN」にて、セミナーに登壇されるそうです!
日時:2019年3月6日(水)14:00〜15:00
講演タイトル:日本での代替肉市場の広がりについて
会場:幕張メッセ 8ホール FOODEXステージ
定員:120名
▼詳細はコチラ▼
https://www.jma.or.jp/foodex/seminar/stage.html

会社情報

社名:株式会社フレンバシー
代表:播 太樹
企業HP:https://frembassy.jp/


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