【Dots Members】[ 弁護士 山口智寛 ] 「紛争解決よりも紛争予防」顧問弁護士として企業活動をサポート

2017年5月30日 • Views: 737

Dotsサポーター特集、第4弾!弁護士さんって、どういう仕事しているか知っていますか?今回は弁護士の山口智寛さんにインタビュー。遠い存在に思える弁護士という職業。山口先生ご自身の仕事への思い、中小規模の企業にとっての弁護士さんとの関わり方について、お話を伺いました。


顧問弁護士に期待される役割

ー 今日はよろしくお願いします!山口先生のお仕事について教えてください!

企業法務を中心に、規模関係なく個人の方から上場企業まで、様々なクライアントとお付合いしています。

ー 具体的に、普段のお仕事ではどんなことをされているのですか?

「顧問弁護士」として継続的に関わっているクライアントとの仕事が一番大きな割合を占めます。
「顧問」という関わり方の場合には、実働がなくても弁護士費用が発生してしまいます。それでも「顧問になってください」と言っていただくからには、クライアントの価値を最大化することを常に気にかけて、最速で最善の対応ができるようにしています。規模の大小を問わず、紛争の芽を的確に察知し、早期にそれを摘み取り、出来る限り早く・正確に対応することが大切だと考えています。
紛争の解決だけでなく、会社の経営を円滑にはこぶことが、顧問弁護士の使命です。

ー 顧問弁護士はどんなふうに企業と関わるのでしょうか?

顧問弁護士の活用方法は企業によってさまざまですね。困ったときにだけ相談をしたり、「経営相談」という関与方法であったり。「顧問弁護士がいる」と言えることが企業の対外的な信用につながる場面もあって、重要な会合に同席させていただくこともあります。

対外的なことだけでなく、企業の内部とも関わります。企業内にある課題はまちまちですが、実は根本のテーマは共通していたりするんです。「ノウハウ」を社内で共有する機会があれば、より効率的に解決することができます。それを示唆する役割として、お話を伺ったり、会議に同席しています。


仕事の幅を広げた台湾留学と、人付き合いの幅を広げた「やまラボ」

ー 山口先生は台湾留学に行かれましたよね。なぜ留学に踏み切ったのですか?

もともと中国語を勉強していて、仕事に活かしたいと考えていました。
留学を決心したのは、3.11の大震災のタイミング。企業も個人も、自らの経営や生活を立て直すことを最優先課題とした時期でしたよね。弁護士業というのは、依頼がなければ仕事がストップします。今、自分にできることは?と考えたとき、被災地に行って救援活動をするのも一つの方法ですが、私の場合、自分の専門分野でプロフェッショナリズムを発揮することの方が広く社会の為に役立てるのではないかと。自分の仕事の「柱」をしっかり持ってこそ社会貢献できると考えました。そこで、中国語を使った業務分野を切り拓くべく、中国への短期留学を経て、台湾への長期留学に踏み切りました。

ー 日本と台湾をつなぐことが、山口先生のお仕事の柱になっているのですね!

そうですね。語学の勉強はもちろんですが、現地の法律事務所で実務を経験することもできて、充実した時間でした。留学中の経験や、そこで得た接点、人脈によって、弁護士としての仕事の幅が広がったと感じています。この経験を生かして、日本企業の中国・台湾進出や、中国・台湾企業の日本進出をサポートしています。

ーご自身のメディアとして 「やまラボ」を運営されていますよね。意欲的に取り組んでいらっしゃるのはどうしてですか?

クライアントと寄り添う付き合い方が好きなんですが、密接に関わっていくと、純粋に「もっと知ってもらいたい」という気持ちが湧いてきます。そこで、自分自身がメディアになってもいいなと思い、始めたのがやまラボです。やまラボでは、台湾情報、留学体験記、法律コラム等の発信に加えて、各方面で活躍されている方に私自身がインタビューした内容を公開しています。
とはいえ、記事でご紹介しているのは、クライアントではないんです。世の中にはこんな凄い人、面白い人、最先端を走っている人がいるんだということを知ってもらいたくて、仕事上の接点が無い方にも、インタビューに応じていただいています。インタビュー記事を読んだ方が、何かしら刺激を受けたり気づきを得たりしてくれれば本望です。

ありがたいことに、楽しみにしています、という声をいただくことも少なくありません。自分自身から情報を発信することが、様々な方との接点につながり、さらには信頼関係を築くことに結びついていると感じます。


何か起きる前に弁護士との接点を

ー Dotsには、フリーランスやスタートアップの方など、比較的小さい規模で活動されている方が多いです。どうやって、弁護士さんとの接点を持ったら良いでしょうか?

いきなり顧問弁護士をたのむ、というのはハードルが高いと思います。まずは、なにかあったら相談、からはじめて良い思います。
ただ、弁護士というのは目に見えないノウハウやアイデアを取り扱う立場ですので、自分にあった弁護士を見つけるのは、例えば、良いお医者さんを見つけるのよりも難しいことだと思います。なので、名刺交換だけでも、弁護士の知り合いをもつことが大切です。コミュニケーションを取りやすい弁護士を見定めておくといいと思います。
会社の経営は人と人との関係性でできていくものです。経営相談も、紛争の解決でも、良い結果のためには良いコミュニケーションが必須だと考えています。

ーお仕事の上で、大切にしていることはなんですか。

一般的には、「事件・裁判の対応をするのが弁護士」というイメージが強いかと思います。そのこと自体は間違っていないのですが、紛争が顕在化する前に紛争を回避するにはどうすれば良いかを考え、それを実行するのも、我々弁護士の重要な役割です。
私が大切にしているのは、「紛争解決よりも紛争予防」という考え方です。冒頭でも言いましたが、紛争予防のためには、紛争の芽を的確に察知し、早期にそれを摘み取ることが必要です。それを実現するためには、クライアントとの日常的なコミュニケーションが必須なのです。また、弁護士が会社の状況を把握できていれば、紛争予防だけでなく、会社経営そのものについてもアドバイスをすることができます。ですから、私は、顧問弁護士として企業と関わることで、企業を紛争から守り、かつ、企業価値を高めることに役立つということをしていきたいと思っています。


弁護士 山口智寛
やまラボHP:http://y-law.tokyo/


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